インフレはインフレーションの略称ですが、このインフレが起きる原因とは一体どんなものなのでしょうか?意外と言葉の意味はわかっていても説明はできないものです。さらにインフレを加速させていくとハイパーインフレという現象が起きていきます。このハイパーインフレとは一体どれほどのものなのか?ハイパーとつくくらいですから凄まじいことは間違いないのでしょうけれど実はあんまりこういったお金の仕組みって理解しないままになっていることが多いですよね。


お金の問題や仕組みは社会人になって最も重要なことの1つのはずなのに理解しないままにしているということが多いです。僕自身自分でビジネスをしていくまでにはあまりお金の仕組みや問題について深く考えたことはありませんでした。しかし理解してニュースなどを見るのとなんとなくみているのでは訳が違います。実際に起きたハイパーインフレの実例を交えながらどんなものなのか解説していきます。




インフレとは




たまーに聞くことがあるインフレですが、インフレとはどんな状態なのか?というと簡単にいうとお金の価値が極端に下がっている状態のことを指しています。お金の価値が下がるということは今使っている一万円の価値が下がるということですよね。お金の価値が下がるとどうなるでしょうか、端的にいって物の価格が上がります。例えば牛丼を食べようと思ったら価格が1万円とかだったらびっくりしますよね。



インフレというのはお金の価値が下がることで物価が異常に上がっていく状態のことです。これが実際に起きた国があります。トルコなどでも一度はとんでもない物価になっていたことがあります。当時のトルコの一番高額な紙幣が二千万リラだったこともあります。これがどれだけ異常なことかわかると思います。



もちろんそのまま紙幣の価値が高いわけではありません。普通に買い物をしていて数千万単位のお金を取引していたのです。インフレというのはこのようにお金の価値が異常に下がりすぎて物価が異常に上昇するという現象を言います。たった数年で物価が2倍になったりするほどの物価とお金の価値の変動でとんでも無いことになっているんですね。




インフレはなぜ起きる?




例えば国に借金があったとします。そしたら「お金を大量に刷ってしまえばいいんじゃないか?」と一度は考えたことがあると思います。僕自身考えたこともあります。笑




もちろんお金を大量に刷ったくらいでお金の問題が解決するならどの国も困っていません。お金を大量に刷るとどうなるのかというとお金の価値が下がります。お金の価値が下がるということは物価が上昇しインフレになるのです。




ではなぜお金をするとお金の価値が下がるのか?基本的な考え方として物というのは数が少ないほど希少で高価です。逆にどこにでもあるものは安いです。ダイヤモンドと石ころを比べればわかりますよね。ダイヤモンドは希少だから高いのです。そこら辺の川辺に落ちていたならダイヤモンドを高額で購入する人は居なくなりますよね。



だからお金を大量に刷ってばら撒けば誰もが大金を持つことができます。普通の会社員が月収2000万円とかだったらラーメン屋さんは自分のお店のラーメンを八百円で売るでしょうか?もちろんそうはなりません。月収2000万円のお客さんが毎日大量に押し寄せるならばラーメンの価格を釣り上げていきます。すると競合店もみんな値段をどんどん上げていきます。




するとラーメン屋さんが儲かり、ラーメン屋さんの月収は3000万円になっていき、さらに他のお店も値段を上げていき・・・。これが続くことでインフレが起きていきます。どこにいってもスーパーのお会計が500万円とか、パン屋さんでパンを買えば200万円、そんな具合に物価が上昇していきインフレが加速していくのです。




ジンバブエの実例「ハイパーインフレ」




史上最大級のハイパーインフレを実際に起こした国があります。それがジンバブエです。ジンバブエでは当時のムガベ大統領が政権を担っていました。このムガベ政権時代に軍事費や農業政策の失敗により大赤字を抱えていたそうです。この大赤字をなんとかするためにムガベ大統領は考えたわけです。









「お金刷ればいいじゃん」








本当に考えたのか?と言わざるを得ないほどの短絡的な発想ですが実際にこれをやってしまったのです。大量に当時のジンバブエドルを刷っていき、世の中には大量のジンバブエドルが流通していきます。上記にも上げた通り希少なものの価値は高くなり、たくさんあるものの価値は安くなります。



そうしてお金の価値が下がり物価が急騰していったジンバブエですが、これに焦ったムガベ大統領はこのインフレを止めるためにジンバブエの商売人に「物の価格を全て半額にせよ」と命令を下してしまいます。




もちろんお金の価値が下がって物価を半額にしたら商売になりません。するとジンバブエ国内のあらゆる店で商売をしなくなりました。するとお金はどんどん刷られていく中で店じまいをする人が続出、闇市場などで物が売られるととんでも無い希少な物になるので物価が異常な金額になっていきました。




実際にあったと言われる物価がパン2、3個で100兆ジンバブエドルだったそうです。笑



これがハイパーインフレの実例です。今の日本からは考えられませんが実際に大統領を勤めている人も人間なので間違いは普通に起きるということですね。日本という国では政治家などがしっかりした人物である前提がありますが、その人たちも間違いを犯すことは珍しくありません。最近では特に日本中でそんなニュースが流れていますよね・・・。




しかし今までも致命的なハイパーインフレなどが起きていないあたりまだまだ日本の政治家はまともかもしれません。ジンバブエが異常なだけだっただけかもしれませんが。笑




まとめ




お金の価値変動やインフレの仕組みというものの基本がこのジンバブエの実例に含まれていると思います。なぜお金の価値が変動するのか、インフレはなぜ起きるのかという基本ですが、お金をただ刷るだけでは意味がないということは覚えておきたいですね。




当然と言えば当然なのですが・・・。




希少なものは高価でたくさんあるものは安い、これは原則的にどこでも同じです。たまに海外ではどこにでもありそうなお土産を法外な価格で売ってくる輩がいますが、あれはこの基本原則から外れた存在なのですが。あれは単なるぼったくりですね・・・。笑




ということで今回はお金の仕組みということでハイパーインフレを取り上げてみました。実際になかなか起きることのないものなのでここまで極端に酷いことにはならないですが、実例として知っておけば今後のためになると思います。いろんな番組で言われるインフレが起きるという扇動のような言い方も本当なのかどうかよく考えて見てみると面白いですね。




それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。